こんにちは、放射線技師の「あき」です。
今回は「放射線技師として大切なことは何か?」というテーマです。
タイトルにもあるように、僕としては放射線技師にこれから求められる最も大切なことは「コミュニケーション力」だと思います。
その理由について、この記事でご紹介していきます。
診療放射線技師(30代男性・1児の父)大阪大学卒。総合病院→他職種→企業内健診→健診クリニック。当サイトで現役技師や学生向けのコンテンツを発信。
放射線技師の最も大切なことはコミュニケーション力
機械の進歩で技術面はカバーされる
放射線技師として働くうえで、求められるスキルはさまざまです。
例えば、
- 最適な撮影条件を選ぶ能力
- うまく患者のポジショニングをする能力
- 画像処理を迅速にこなす能力
- 丁寧な患者対応をする能力
- 医師・看護師たちと円滑に業務をこなす能力
など、医療現場で放射線技師に求められるものは多岐にわたります。
もちろんどれも大切ですよね。
ただ、これからの時代を予想すると、放射線技師にとってより大切なことは「丁寧な患者対応」「他スタッフとの連携」などのコミュニケーション力だと思います。
コミュニケーション力がもっとも重要
どうしてコミュニケーション力がもっとも重要になるかと言うと、「撮影条件」「ポジショニング」「画像処理」などについては、技術の進歩にともなって機械がオートでこなしてくれる見通しだからです。
AIの発達により、すでに頭部MRIなどで撮影範囲を自動で設定してくれる機械も登場し、現場で活躍しています。
撮影条件についても、検出器に必要なX線量になった時点で、オートで曝射を止める機能もあります。
画像処理についても、AIの発達によってオートで画像再構成を処理してくれるようになるでしょう。
このように、放射線技師に求められるスキルのうち、技術面についてはどんどん機械がやってくれるようになります。
ですので、技術面だけをウリにしている放射線技師は、今後肩身が狭くなっていくのではないでしょうか?
放射線技師がコミュニケーション力を高める方法
放射線技師にとって、今後コミュニケーション力がますます重要になるとお伝えしました。
コミュ力なんて、生まれつきの才能だよね。
と思う方もいらっしゃるかと思います。
ですが、そんなことはありません。コミュニケーション力は後からでも高めていくことができるんです。
僕自身、新卒で働き始めたときは、上司とうまく話せなくて「もっと愛想よくできひんか?」なんて注意をされたこともあります。
愛想よくできたら苦労しないんやけど。
と思いつつも、試行錯誤をするうちに、コミュニケーション力を高めることができました。
今では職場でいろんな人と和やかに話せるようにもなりましたし、患者さんの接遇対応にも自信を持てるようになりました。
ポジショニングなどの技術面については、実際に現場で働き続けないとなかなか上達できませんが、コミュニケーション力については、対応の仕方を「知っているか知らないか」だけでかなり変わってきます。
コミュニケーション力を高めるためのキッカケとしては、次の3つの方法があります。
- 患者対応のいい上司を見習う
- 院内研修に参加する
- 読書で人間性を磨く
患者対応のいい上司を見習う
どこの職場にも、患者対応のいい上司・先輩がひとりはいらっしゃるかと思います。
この人みたいな応対をできるようになりたいな
と感じる同僚を見つけて、その人の行動をじっと観察するのがオススメです。
患者対応のいい人は、細かいところで患者さんに気づかいをしていたり、所作が丁寧だったりします。
「自分とどう違うのか」を意識しながら観察すれば、きっと大きな学びが得られるはずです。
いっそのこと、その応対のいい上司・先輩になりきったつもりで患者対応に臨むのもいいかもしれません。
院内研修に参加する
どこの医療機関でも、患者対応のマナー向上を目指して院内研修を行っていたりします。
そのような院内研修があれば、ぜひ積極的に参加していきましょう!
無料で参加できて、自分のスキルアップができるなんて、とても恵まれた機会ですからね。
もし、院内でそのような接遇の研修がなければ、民間の企業が行っているマナー講座などに申し込むのもアリですよ!
自分の患者対応スキルが向上すれば、今後クレームを受けるような機会も激減するでしょうから、自分の身を守るためのいい投資になるはずです。
読書で人間性を磨く
コミュニケーション力を高める方法は、実践的なものばかりではありません。
読書を通して「人に対してもっておくべき心構え」を学ぶのも、コミュニケーション力を高めることに役立ちます。
結局のところ、コミュニケーション力は相手に対する "まごころ" が大部分を占めていると思います。
相手に対する「思いやり」を持っていれば、それだけであなたのコミュニケーション力は向上しますよ。
ちなみに、僕がコミュニケーション力を高めるキッカケになった素晴らしい書籍をご紹介しておきますので、ぜひ手に取ってみてください。
たぶん、ここでご紹介してもほとんどの方が読まないと思いますが・・・
僕はこの本に出合って、対人スキルが爆上がりしました。
本当にオススメですので!
まとめ:放射線技師の大切なことを見極めて求められる人材を目指そう
ここまでお伝えしてきたように、放射線技師にとって今後はコミュニケーション力がもっとも重要になるだろうと考えています。
コミュニケーション力が向上すれば、
- 職場のスタッフとの連携がスムーズになる
- 患者さんからのクレームが減る
など、良いことばかりです。
放射線技師にとって、もちろん技術面も大切ですが、コミュニケーション力を高められるように日ごろから意識して働けると、きっと素晴らしい未来が待っていると思います。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
それでは!