放射線技師の年収は低い?それは勤務先と夜勤・バイト次第

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こんにちは、放射線技師の「あき」です。

今回のテーマは「放射線技師の年収は低いのか?年収を上げるにはどうすればいいのか?」についてです。

この記事の想定読者さん
  • いまの給与に満足できていない現役の放射線技師さん
  • 放射線技師を目指しているけど収入面が知りたい学生さん

複数の医療機関で放射線技師として働いたことがある僕自身の経験も交えながら、お話ししていきます。

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あき

診療放射線技師(30代男性・1児の父)大阪大学卒。総合病院→他職種→企業内健診→健診クリニック。現役の放射線技師や学生の方のお役に立てるコンテンツを発信中。

高収入の放射線技師を目指すための方法についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

放射線技師の年収の低さは勤務先による

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「放射線技師の年収は低い」と世間的に言われていますが、すべての医療機関において年収が低いとは言い切れません。

勤務先によって、事情は大きく異なるからです。

公的な医療機関のほうが年収は高い

公的な医療機関(たとえば大学病院や国立・県立・市立病院)は、放射線技師のなかでも比較的収入が高いです。

公的な医療機関は、規模の大きいところが多いですし、給与の安定感があります。

民間病院とくらべると、公的な医療機関のほうが年収の相場は50~100万円くらいちがうと思います。

大学病院に勤務していた知り合いの技師さんは、「激務で残業が多かった」と言っていました。

残業だけじゃなく夜勤もありますので、手当もふくめると大学病院がいちばん高収入ではないでしょうか?

また、僕自身は公立病院での勤務経験がありますが、そこまで残業はなくて夜勤はありました。

公立病院に勤務すると「公務員」として扱われるため、ボーナスもきっちり支給されて給与はそれなりに良かったです。

いまは転職して民間のクリニックに所属していますが、公立病院時代より100万円近く年収が下がりました。

夜勤・アルバイトが多ければ年収はあがる

放射線技師の収入は、

  • 夜勤があるかどうか
  • アルバイトをしているかどうか

によっても大きく異なります。

勤務先にもよりますが、夜勤1回につき1万円ほど手当が出ることもあります。

たくさん夜勤のシフトを入れることができれば、給料の大幅アップが狙えますよね。

また、勤務先でシフトが休みのときに、ほかの医療機関に出向いてアルバイトをすれば、バイト代を稼ぐこともできます。

ただ、もちろんデメリットもあります。

  • 自由な時間がなくなる
  • 体力的にきつい

という点と収入面のトレードオフの関係になってきますので、自分がどこまで許容できるかによっても収入が変わってきますよね。

ちなみに、時給のいい放射線技師のアルバイトは、人脈を通してコネで紹介されていることも多いです。

技師の人数が多いところに勤めて、人脈の幅を広げて高単価のアルバイトを狙うのもアリだと思います。

年収だけが放射線技師の満足度のすべてじゃない

見出しアイキャッチ画像 年収だけが放射線技師の満足度のすべてじゃない

放射線技師として年収を上げるには、給与の水準が高い医療機関に勤めるか、夜勤・アルバイトを増やすのが一番の近道だと言えます。

ですが、残業や夜勤がふえると、その分だけ身体の負担が大きくなりますし、余暇の時間がなくなってしまいます。

「生活のためにどうしても収入を増やさないといけない」という状況ならやむを得ないです。

ただ、この記事を読んでいる方のなかには

友達よりも年収が低いのが悔しい。

というように、自分の社会的なステータスを気にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのような方にお伝えしたいのが、「年収だけが放射線技師の満足度のすべてじゃない」ということです。

これは、その人の価値観によっても異なりますが、趣味に時間をさくことで大きな幸せを感じるタイプの方も多いと思います。

ですが、収入面の見栄をはるために自分の時間を削ってまで夜勤・アルバイトを増やしたとして、それは本人の幸せに直結しないと言えますよね。

放射線技師としての自分の生活について、「収入」だけで満足度を測るのはやめた方がいいです。

  • 収入
  • 福利厚生
  • 余暇の時間
  • 人間関係
  • 通勤のストレス

さまざまな面から、自分のいまの勤務先をみつめてみると、違った視点が見えてくるかもしれません。

僕は今より100万円近く年収が高かった公立病院時代よりも、いまのクリニックのほうが働きやすさ・やりがいを感じているため、とても満足しています。

年収の低さが気になるなら

見出しアイキャッチ画像 年収の低さが気になるなら

放射線技師としての年収の低さが気になる場合は、年収を上げるために何かしらの行動をしなければいけません。

まず考えられるのが、先ほどお伝えしたように「アルバイトを増やす」という選択肢です。

たとえば「週1回でOK」の求人をさがして、勤務先のシフトが休みのときにアルバイトをする、というのが現実的です。

職場内でアルバイトを交代でまわしている場合は、「月に1回だけアルバイトの順番が回ってくる」というパターンもあります。

ただ、アルバイトなどは確実に収入をアップさせられる分、上限もあります。

動かせる身体は自分1人ですので、体力との勝負になってきますし、働ける時間にも限りがあります。

俺はもっと収入アップして、1000万円を狙いたいんだ!!

というような方は、アルバイトで収入を増やしても満足できないと思います。

そんな方は、

  • ハイクラス転職
  • 独立・起業
  • 副業(個人事業)

などを考える必要があります。

放射線技師が年収1000万円を狙うための戦略については、こちらの記事にまとめていますので、併せてご覧くださいね。

まとめ:放射線技師の年収の低さは働き方しだい

放射線技師の年収の低さは、勤務先や夜勤・アルバイトの回数によって大きくことなります。

大学病院や公立病院では、民間病院よりも収入が高いケースが多いです。

高単価のアルバイトを見つけられると、大幅に収入アップさせることができますので、放射線技師としての人脈を広げることも大切ですね。

「どうしても自分のいまの収入に満足できない」という方は、転職なども視野にいれてみてください。

記事内でもお伝えしたように、放射線技師としての満足度は「年収」だけで決まるワケではありあません。

転職などを通して、あなたに価値観にピッタリの働き方が見つかることを願っています!