放射線技師から他職種へ転職したい人が知っておくべきこと

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こんにちは、放射線技師の「あき」です。

今回は「放射線技師が他職種へ転職するときに知っておくべきこと」という内容です。

この記事の想定読者さん
  • 放射線技師をやめて他職種へと転職したい方

「放射線技師としての経験を活かして、全く違う業界に挑戦してみたい」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

ただ、実際に他職種に挑戦してみると、「これなら放射線技師として別の医療機関や自分に合った職場に転職した方が良いかも…」と思うことも少なくありません。

この記事では、他職種への転職に際して気をつけておきたいポイントと、実際にまったく医療とは無関係の他職種へ転職した僕だからこそ気づけた放射線技師としてのメリットについてお伝えします。

実体験を交えてお話ししていきますので、有益な情報をお届けできると思っています。ぜひ最後までお読みくださいね。

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あき

診療放射線技師(30代男性・1児の父)大阪大学卒。総合病院→他職種→企業内健診→健診クリニック。当サイトで現役技師や学生向けのコンテンツを発信。

放射線技師から他職種へ転職したい人が知っておくべきこと

放射線技師が他職種へ転職するのは不利

まず知っておいてほしいのは、他業種に挑戦する際に「放射線技師としての経験」がそのまま活かせないということです。

他職種に転職する場合、医療業界で得た知識やスキルが直接役立つ場面は少なく、新しい職場で求められるビジネスマナーや営業スキル、企画力などをゼロから学ぶ必要があります。

特に、放射線技師の仕事は技術面に偏っているため、ビジネスマナーを磨く場面が少なく、企業で働くための「一般常識」として求められるスキルに触れる機会が少ないんです。

僕も一度、放射線技師から全く異なる小売業へと転職した経験がありますが、働き方の違いにかなり戸惑いました。

例を挙げると、

など、医療の現場との違いが多く、慣れるまで苦労しました。

医療とは無関係の業界にする場合は、最初は新卒レベルから学び直す覚悟も必要です。

他職種へ転職してわかった放射線技師のメリット

こうした経験を通じて気づいたのは、放射線技師として働くことの良さがたくさんあるということです。以下に、そのメリットをいくつか挙げてみます。

定時で帰りやすい

放射線技師の業務時間は、医療機関の診療時間や予約枠に基づいていることが多く、残業や休日出勤は他職種に比べて少ない傾向にあります。(救急対応のある病院では、例外も多いと思いますが)

特に営業職やサービス業では、顧客対応がメインとなり、時には夜遅くまで、また土日も仕事があることが当たり前のことが多いです。

医療現場でも夜勤や休日出勤のある職場もありますが、放射線技師は基本的に土日休み、定時に帰れる職場も多く、家族との時間を大切にしやすいのは大きな魅力です。

僕自身、子どもが産まれてから「定時で帰りやすい」「家族との時間を大切にしやすい」という要素がかなり重要になりました。

今のクリニックでは両方とも満たせるので、満足して働くことができています。

他職種から、改めて放射線技師に転職しなおして正解だったと実感しています。

経験がスキルになる

放射線技師は医療技術を基にした仕事であり、経験の積み重ねが、そのままスキルとして役立ちます。

また、医療現場での経験は常に進化していくため、向上心があればいくらでもスキルアップが可能です。

他職種では「一度学んだノウハウはその案件かぎり」ということも多いなか、放射線技師は日々の診療で経験を積みながら自分の技術が磨かれていく感覚が得られるため、やりがいを感じやすいと言えるでしょう。

社会的信用がある

放射線技師は国家資格を持ち、医療職として社会的な信頼性が高い職種です。

他職種では「働いている会社やブランドの知名度」が個人の信用に直結することが多いですが、放射線技師はその職種名そのものが信用を後押ししてくれます。

どの医療機関に勤めていても、放射線技師であること自体が社会的なステータスとなり、転職時にも有利な側面があります。

実際、放射線技師としての資格は、就職や転職活動だけでなく、婚活や金融機関でもプラスに働くことが多いです。

それでも他職種へ転職したいなら、まず自己分析を!

他職種に興味がある場合、まずは「自分が何を求めているのか」「将来的にどうなりたいのか」を明確にするための自己分析が重要です。

僕が他職種に転職した際にも、放射線技師としての仕事を改めて見直す機会となり、自分が「安定したスキルのある仕事を続けたい」と感じていることに気づくきっかけになりました。

やはり放射線技師は、家族との時間を大切にしたい方や、スキルを積み重ねていきたい方にとって非常に魅力的な職種です。

また、他職種での経験を通して、自分のスキルや経験を客観的に評価できるようになるため、それまでのキャリアの価値にも気づきやすくなります。

どうしても他職種に挑戦したい場合でも、「医療機関で得た経験をどう活かせるか」「その仕事でのやりがいが自分にとって本当に合っているのか」を意識しつつ、放射線技師としてのスキルを大切にしてみると良いでしょう。

他職種より放射線技師として働き続けるほうがメリットが大きい

もしかしたら今あなたは「放射線技師はつまらないから、他職種に転職したい」と考えているかもしれません。

かつての僕も、職場や仕事のマイナス面ばかりに目を向けてしまい、放射線技師としてのメリットには目をそらしていました。

ですが、他職種を経験して思うのは「放射線技師の仕事、悪くない」ということです。むしろ、やりがいを感じやすくポジティブに働きやすい職種だと再認識しています。

放射線技師から他職種へとうつることは、想像以上にハードルが高く、苦労することが多いです。

他職種にチャレンジしたい気持ちは素晴らしいですが、「放射線技師の仕事が気に入らない」という動機の方は、いちど立ち止まってよく考えてみてください。

放射線技師という職種には、キャリアを通じて得られる多くのメリットがあり、安定した生活を手に入れやすいです。

「どうしても今の職場はイヤだ」という気持ちがあるなら、あなたにピッタリの良い職場環境を見つけてみてはどうでしょうか?

僕自身も、転職を重ねてたどり着いたいまの職場で、かなり前向きに放射線技師としてポジティブに働けるようになりましたよ。

どの職種にも言えることですが、大切なのは「いかに自分が満足できる職場を見つけられるか」ということ。

あなたが働く医療機関を変えるだけで、もしかしたら「放射線技師の仕事、意外と楽しいじゃん」と気付けるかもしれませんよ!

放射線技師としての転職を失敗しないために『転職必勝マニュアル』も作っていますので、ぜひ一度ご覧くださいね。