eGFR計算ツール – 造影剤投与のリスク判定に





eGFRの値は以下の通りです


eGFR計算式について

eGFR(推算糸球体濾過量)は、腎機能の指標として使用される値で、クレアチニン値、年齢、性別などを基に以下の計算式で算出されます。

男性の場合eGFR(ml/分/1.73㎡)
= 194 × クレアチニン値^(-1.094) × 年齢^(-0.287)
女性の場合eGFR(ml/分/1.73㎡)
= 194 × クレアチニン値^(-1.094) × 年齢^(-0.287) × 0.739

日本腎臓学会(JSN)が推奨する計算式を用いています。(対象:18歳以上)


造影剤投与の判断基準

eGFRの値を基に、造影剤の投与可否を判断する際の基準は次の通りです。

eGFR判断内容
30 未満造影剤の使用は禁忌とされます。この場合、腎機能が著しく低下しているため、造影剤の使用は避けるべきです。
30 ~ 60慎重に投与する必要があります。腎機能が低下しているため、リスクを十分考慮し、使用が推奨されない場合もあります。
60 以上 造影剤の使用に特に問題はありません。腎機能が比較的良好であるため、通常は安全に使用できます。

※判断基準については、『腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018』(日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会 共同編集)を参考にしています。