自己分析が放射線技師人生の良し悪しを決める
自分の価値観や職場に求める条件について、きちんと理解しておかないと、いざ就職してから
こんなはずじゃなかったのに
と後悔するハメになります。
自己分析は、あとでご紹介する「医療機関のリサーチ」「面接対策」の土台でもあります。
ここに手間暇を掛ければ、あとのステップもスムーズになるので「自己分析は未来の自分への投資」というつもりで、焦らずにやっていきましょうね。
自分の価値観を見つめ直す
では実際に、どのような自己分析をするのか?僕のオススメは、
「自分が人生において優先するもの・大切にしたい価値観を箇条書きにして、優先順位をつける」
というもの。以下に例を挙げてみますね。
- 放射線技師として、できるだけ高収入を得たい
- 最先端の技術に携わりたい
- 色んな仕事を覚えるのが苦手から、ルーチンワークがいい
- 家族との予定を優先したいから土日休みがいい
- 副業にも興味があるから、副業OKがいい
- 通勤に時間を掛けたくないから、家の近くに勤めたい
- 夜勤は怖いから嫌だ(特に女性の場合)
など。ここに挙げきれていないものも、多々あると思います。
とにかく、自分がどのような希望を抱いているのかを列挙してみてください。
頭のなかだけで思い浮かべても、すぐに忘れてしまうので、紙に書きだすのがオススメです。(メモアプリとかでもOK)
希望する条件に優先順位をつける
さきほど挙げた希望について、すべてを満たしてくれる職場はおそらく存在しません。
あったとしても、誰にとっても魅力的な条件であることが多く、求人があっという間になくなっているでしょう。
これから転職するあなたは、いま存在している限られた求人の中から、自分にとってのベストを見つけるしかありません。
そのために大切なのが、さっき箇条書きにした価値観に優先順位をつけるということ。
これができれば、転職の失敗率はかなり下がります。
もし、あなたの優先順位の1位が「通勤に時間を掛けたくない」という条件なら、見つけた求人を通勤時間順に並べていけばOKです。
もしくは転職エージェントに登録して、担当者に「通勤時間が短くて済むところがいい」という希望を伝えるといいでしょう。
※転職エージェントについては、あとの記事で詳しくご紹介しますね。
そして、複数の医療機関の候補が見つかったら、次は2位の希望条件に照らし合わせていきます。
それでも複数の候補が残れば、3位の希望条件で応募先を絞る、という感じです。
こうして絞っていけば、いま存在するなかでのベストな求人を見つけることができます。
自己分析を怠って失敗したエピソード
ちなみに僕は、新卒時に自己分析を怠ってしまい、初めての勤務先では数年間も後悔し続けました。
例としてご紹介しておくと、僕が職場に求めているものは、優先順位も含めてこんな感じです。
- 子育て&家事が最優先。生活リズムを崩したくないから夜勤はNG
- 副業したいから、副業禁止は困る
- あまり収入にはこだわらない
- 業務内容は問わない(ルーチンワークでもOK)
ですが、僕が新卒で就職した病院は
- ×救急対応&夜勤あり
- ×市民病院(公務員)で、副業は法律で禁止
- 〇どちらかと言うと収入は良い
- 〇モダリティが多く業務に飽きにくい
といった感じで、僕の価値観的に重視しているものは満たされておらず、逆にこだわっていない部分について充実していたと言えます。
結局は自分の価値観に合わず、転職を決意することになりました。
もちろん、この条件で満足される方もいらっしゃるはずです。きっと、多くの人から見れば、「いい条件」と言われる就職先だったと思います。
要するに、世間一般的に「いい条件」と言われる求人でも、自分の価値観によっては「合わない職場」になるということ。
ですので、周囲のひとが
- 「あの職場はオススメ」
- 「この求人だけはやめておけ」
と言っていたとしても、それはその人の価値観による判断ですので、真に受けないほうがいいでしょう。
アドバイスしてくれる人には感謝しつつも、しっかりと自分の価値観で職場を見極めることが大切です。
まとめ:自己分析なくして転職の成功なし!
僕の失敗エピソードからも分かるように、自己分析を怠った状態では、自分にとってのベストな求人を見つけることは難しいです。
ついつい、みんなにとっての魅力的な求人に流されてしまうことになります。
自己分析なんて面倒だな
と感じるかもしれませんが、合わない職場に就職してから、また転職するほうがよっぽど面倒ですよね(笑)
また、自己分析がしっかりとできていれば、次のようなメリットがあります。
- 人生設計がしやすい
- 面接で自信を持って話せる
- 一貫性のある志望動機が述べられ、合格率が上がる
自己分析に掛けた時間の分だけリターンも大きくなります。
繰り返しになりますが、大切なのは自己分析を通して「自分が大切にしている価値観・職場に求めているものを整理する」ということです。
これができれば、あなたの転職はもう成功したと言っても過言ではありません!
自己分析ができたら、次のステップである「医療機関のリサーチ」に移りましょう!