こんにちは、放射線技師の「あき」です。
今回は「放射線技師の国家試験のオススメの勉強法」についてです。
診療放射線技師(30代男性・1児の父)大阪大学卒。総合病院→他職種→企業内健診→健診クリニック。当サイトで現役技師や学生向けのコンテンツを発信。
僕自身、国家試験の勉強ではいろいろと苦労した経験があります。
遊んでばかりで試験対策が遅れ、そこからいろんな参考書に手を出してしまい、てんやわんやでした・・・
ですが、途中で効率のいい勉強方法を見つけることができ、無事に国家試験に合格できました。
今回は、その「効率よく学習できた勉強法」についてお伝えしていきます。
ぜひ最後までお読みくださいね。
放射線技師の国試対策は過去問が大事
まず大前提として、放射線技師の国家試験に合格するためには、とにかく「過去問」が何よりも重要です。
国家試験の相手そのものについて傾向を知っていなければ、どう対処すればいいのか分かりませんからね。
「過去問が大事」というのは、他のブログやYouTubeなどでも発信している方が多いので、当たり前だと感じますよね。
僕も、国家試験の勉強をはじめたとき、
過去問だけ買ってゴリ押しすればいいやろ。
と思い、当時の最新版の過去問だけ購入しました。
しばらく「問題を解く→分からない→解答&解説を読む」ということを繰り返してみましたが・・・
何だかイマイチ頭に入ってなかったんですよね。
もちろん、違う年度の過去問を解いたときに、一部の問題は解けるようになっています。
かなり似たような出題が多いですからね。
しかし、どうにも頭の中がスッキリしておらず、出題の雰囲気をすこし変えられるだけで太刀打ちできなくなる、そんな状況が続きました。
そうこうしているうちに、僕は気付きました。
国試の過去問だけの勉強法は効率が悪い
過去問だけでは試験範囲の全体像が見えない
僕がいちばんお伝えしたいのは、この部分です。
国家試験の過去問だけをやっていると、試験範囲の全体像がみえず、頭の中が整頓されないのです。
「木を見て森を見ず」って感じで、理解度が低かったです。
例えば、「コンプトン散乱」「光電吸収」の違いについては覚えたとします。
しかし、それが「光子線」と物質の相互作用であることを意識できておらず、「電子線」と物質の相互作用とゴチャゴチャになっている、みたいな感じです。
頭の回転がいい人は、過去問だけでも学習がうまく進むのかもしれません。
ですが、僕のように過去問だけでは試験内容がうまく頭に入らないという人も、一定数いらっしゃるのではないでしょうか?
国試の過去問+全体を網羅した参考書1冊がベスト
そんな事態から抜け出すキッカケとなった勉強法が「国試の過去問+全体を網羅した参考書1冊」の組合せです。
厳密にいうと、必要だったのは、全体を網羅した1冊の参考書の「目次」です。
どうして目次が必要だったのかというと、それが試験範囲における全体像を理解するのにかなり役立ったからです。
「地図」のような役割をしてくれたという感じです。
もちろん、分からない部分があれば、目次じゃなくて内容をじっくり読むことで、さらに理解度が深まります。
そして、参考書を1冊に絞ることによって、試験問題に取り組んでいるときに
「あ、参考書のあのページの右下あたりに書いてあったやつだ」
という感じで、視覚などの情報もあいまって記憶を助けてくれるのです。
何冊もの参考書や教科書を使っていると、「全体像を把握する」という、頭の整頓にもっとも大切な工程がおろそかになっていまいます。
ですので、問題の傾向をつかむために過去問での学習をすすめ、必要におうじて参考書1冊だけを参照しながら理解を深めていくのがオススメの勉強法となります。
ちなみに、僕が愛用していた1冊の参考書は、「診療放射線技師国家試験対策全科」というものです。
試験範囲の全体を、詳しくコンパクトにまとめてくれてます。
どれにしようか決めていない人は、ぜひ「国家試験対策全科」を使ってみてくださいね。
放射線技師の国家試験勉強法は過去問+αがベスト
まとめです。
放射線技師の国家試験の勉強法としては、もちろん「過去問」が大切です。
しかし、過去問だけで学習を進めていては、試験範囲の全体像が見えないため、頭の中が整頓されにくく、学習効率がよくありません。
そこで、試験範囲全体を網羅した参考書1冊を組み合わせて、全体像を把握しながら学習を進めることをオススメします!
僕はこの勉強法で、国家試験対策を4ヶ月ほどで間に合わせました(笑)
(遊びすぎて、勉強を始める時期がかなり遅れてしまったので)
試験勉強に悩んでいる学生さんは、ぜひ1冊にまとまった参考書も組み合せながら、放射線技師の国家試験対策を進めてみてください。
僕が愛用していた「診療放射線技師国家試験対策全科」、オススメですよ!