放射線技師が年収1000万円をめざすには副業が1番現実的な理由

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こんにちは、放射線技師の「あき」です。

今回は「放射線技師が年収1000万円を達成するには副業がオススメ」というテーマです。

この記事の想定読者さん
  • いまの年収に不満がある放射線技師さん
  • お金をガッツリ稼げるようになりたい学生さん
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あき

診療放射線技師(30代男性・1児の父)大阪大学卒。総合病院→他職種→企業内健診→健診クリニック。現役の放射線技師や学生の方のお役に立てるコンテンツを発信中。

現在、この記事を書いている僕自身、年収1000万円を目指して奮闘している立場にあります。

放射線技師が年収1000万円を達成するためには、いくつかの選択肢が考えられますが、僕は自信をもって「副業」を選びます!

その理由について、これから詳しくお話ししていきますね。

ぜひ、最後までお付き合いください。

放射線技師として年収1000万円を超えるのは難しい

お金を数える放射線技師のイラスト

そもそもですが、放射線技師として年収1000万円を超えるのは難しいです。

なぜなら、厚生労働省による「令和5年度賃金構造基本統計調査」では、放射線技師の平均年収は 約537万円 となっており、年収1000万円には程遠いからです。

(放射線技師としての年収の上限は800万円くらいという話もあります。)

都心にある医療機関に勤めて、役職に就いたような人は年収1000万円をもらっているのかもしれません。

ですが、この記事を読んでいる皆さん全員が、そういう限られたポストを狙うことは不可能ですよね。

(今は、放射線技師である皆さん全員に当てはまるかどうかについて、お話ししていますので)

これらのことから、放射線技師としての仕事だけで年収1000万円を達成することは、かなり難しいと言えます。

放射線技師が年収1000万円を目指すには副業が1番現実的

お金を数えている放射線技師のイラスト

ひとりの放射線技師が年収1000万円を超えるための方法としては、僕としては次の3通りの手段があると考えています↓

放射線技師が年収1000万円をめざす手段
  • ①ハイクラス転職
  • ②起業する
  • ③副業

これらの中で、僕は③の「副業」がいちばん年収1000万円を達成するための現実味があるのではないかと考えています。

その理由をこれからお話ししていきますね。

ハイクラス転職はデメリットも多い

ハイクラス転職は、高いスキルが求められ、その分だけ年収が高い仕事に転職し、年収1000万円をめざすということです。

放射線技師のハイクラス転職としては、外資系企業のアプリケーションスペシャリストを目指す、などのイメージでしょうか。

ですが、このハイクラス転職にもさまざまなデメリットがあります。

例えば、こういうデメリットが考えられます↓

ハイクラス転職のデメリット
  • 全員がチャレンジできるワケではない
  • 年収が1000万円を超えるとは限らない
  • 仕事が激務かもしれない
  • 転職先に馴染めないかもしれない

まず、ハイクラス転職は高いスキルを持っていることを前提としているはずです。

人柄や放射線技師としての経験だけでなく、英語力や学歴も影響するでしょう。

年収が高いハイクラスの求人には、それだけ多くのライバルが応募するでしょうし、

放射線技師の全員がハイクラス転職に成功できるワケではありません。

そして、ハイクラス転職に成功したとしても、年収が1000万円を超えるという保証もありませんよね。

一般的に、ハイクラス転職とは年収800万円を超える求人のことを指すようです。

ハイクラス求人の年収相場は、800万円からと高水準です。

type転職エージェント「ハイクラス転職とは?難しい?年収相場や企業が求める条件について解説」

ですので、放射線技師のハイクラス転職に成功したとしても、年収1000万円というラインを超えるかどうかは分からないのです。

そして、ハイクラス求人では高いスキルを求められることが想像できますし、仕事が激務である可能性もあります。

いまの放射線技師としての医療機関での仕事や生活とは、かなり違った生活になる可能性もありますよね。

転職に成功して年収が上がったものの、激務すぎて家族との時間を取れない、メンタルを壊してしまうなどのリスクもあり得ます。

数年前に知り合った、ある放射線技師あがりのアプリケーションスペシャリスト(外資系)の方がいましたが、「激務すぎてヤバい、もう辞めたい」と言っていたのを覚えています。

(実際、その後すぐに辞めて技師に戻ったというウワサも聞きました)

その方が、年収1000万円を超えていたのか、把握していませんが・・・

これらのことを考慮すると、

年収1000万円を達成したい!!

という動機だけで、無暗にハイクラス求人に手を出すのはデメリットが大きいのではないか、と僕が感じています。

起業はハードルが高い

起業しようとして悩んでいる人のイラスト

医療職としては、一般的に収入をあげたい場合は独立して開業するというパターンが多いですよね。

ですが、放射線技師の場合は基本的に「医師の指示のもとで検査をする」という前提があるため、個人で独立するという選択肢はかなり難しいです。

ただ、絶対に不可能というワケではありません。

一部の放射線技師の方は、自分で健診バスを購入して集団検診の業務を請け負うというスタイルを取って開業している人もいらっしゃるようです。

それでも、典型的なパターンとは言えないは事実。

やはり放射線技師が開業・起業するというのはハードルが高いといえるでしょう。

副業は現実的

パソコンで副業している放射線技師のイラスト

最後に、放射線技師として仕事を続けながら副業をして年収UPを狙うというパターンをご紹介します。

会社に雇われる「サラリーマン」+「個人事業主」という形態です。

ここでいう個人事業主とは、放射線技師としてのアルバイトをする、というものではありません。

(アルバイトの場合は、医療機関に雇われている形態ですので)

自分が事業を計画して運営する立場でやっていくスタイルです。

僕としては、このパターンが一番現実的なのではないかと感じています。

その理由としては、次のとおりです↓

放射線技師+個人事業主がオススメな理由
  • 自分に合った事業内容を選べる
  • リスクがかなり小さい
  • 精神衛生上も良い
  • 収入に上限はない

自分に合った事業内容を選べる

まず、個人事業主としての副業がオススメなのは、自分に合った事業内容を選べるからです。

放射線技師として働く場合は、選べる仕事の幅は少ないですよね。

ほとんどの放射線技師の方は、医療機関の現場で技師として働いています。

少数派として、企業でアプリケーションスペシャリストとして働いたり、ごく一部の人が開業している、という感じではないでしょうか。

ですが、個人事業主となった場合は、医療の分野に囚われる必要もなくなり、自分の性格や趣味に合った事業内容を選べるわけです。

事業の選択肢の例
  • ハンドメイド作家になる
  • 中古品のせどりをする
  • ブログ・SNSで広告収入を得る
  • コンサルタント業をする
  • イラストレーターになる

ここに挙げたのは副業の選択肢のわずか一部であり、ほかにも無限にあります。

実際、僕自身はこれまでいろいろと副業に手を出してきました。

「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤した結果、いまはブログを運営するのが自分に合っているなぁという結論に至っています。

自分が得意なフィールドで事業をすれば、楽しく稼げるという理想の生活が手に入ることになります。

これが、副業で好きなジャンルを選べる最大のメリットだと言えるでしょう。

リスクがかなり小さい

サラリーマンとしての放射線技師を続けながら、個人事業主として副業をしていく場合、リスクがかなり小さいのがメリットです。

先ほど挙げた副業の選択肢からも分かるように、個人で立ち上げる事業はたいていの場合、元手があまりかかりません。

(というか、掛けるべきではないとも言えますが)

自分のもっているお小遣いの範囲から始められるので、仮に事業がうまく行かなかったとしても、生活に困ることはありません。

放射線技師としての安定した収入がありますからね。

事業が軌道に乗らなかったとしても、そこで失ったお小遣い分は「勉強代」として割り切ればOKです。

小さく始めてみて、軌道に乗りそうだったら投資を増やして事業を加速させていく、というのが一番リスクの小さい事業の進め方だと思います。

「検診バスを自前で用意して開業する」というよりも、よっぽどリスクが小さいですよね。

精神衛生上も良い

自分の性格・趣味に合わせて副業のジャンルを選べるというのは、

自分のやりたいことができている!!

という満足感をつねに満たしてくれるので、精神衛生上も良いと言えます。

普段は、生活するための収入を得るために、仕方なく放射線技師をしているというパターンの人もいらっしゃるかと思います。

(そういう状態だと、ストレスが溜まりますよね・・・)

ですが、副業で自分の好きなことを仕事にできていれば、それだけでも「自由に人生をコントロールできている」という満足感を得られるようになります。

そして、ちょっとでも副業のほうで収益が出てくると

会社に雇われてなくても、自分のチカラで生きていけるんだ!

という自信がついてきます。

そうなると、もし放射線技師としての仕事でイヤなことがあっても、心のどこかで「最悪の場合、この職場を辞めたっていいんだ」という心の逃げ道ができることになります。

これは、仕事のストレスによるうつ病などを回避するのにも、大きな効果があります。

(これ、大事なポイントです)

収入に上限がない

そして、この記事を読んでいる人にとっては重要な「収入面」のお話です。

「放射線技師+副業」という形態をとったとしても、収入に上限はないので、年収1000万円をめざすことはできます。

個人事業の収益なんて、大したことないんじゃ・・・?

という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

ごもっともなご指摘ですが、年収1000万円は不可能ではありません。

この記事の前半でお伝えしたように、放射線技師の年収の平均は 537万円となっています。

もちろん、管理職になって高い年収をもらっている人の年収も平均されているため、若い世代ではもっと低いワケですが。

それでも、分かりやすく「年収500万円」は放射線技師としていつか手にいるベースラインだとしましょう。

つまり、年収10000万円を目指すひとにとっては、あとの 500万円分を個人事業で収益をあげる必要があります。

単純に12か月で割ると、1ヶ月あたり 約42万円。

これを「絶対に無理」と捉えるか、「頑張れば稼げそう」と感じるかは個人次第です。

ちなみに、現時点で僕はまったくこの収益に届いていませんが、いつか達成できると考えています。

個人事業の面白いところは、最初の1万円を稼ぐまではかなりハードルが高いのに、それを超えてくると収益が加速していく、ということ。

個人事業の収益が加速度的にUPする様子のイラスト
個人事業の収益は加速度的にUPできる

その理由は、個人事業が軌道に乗ってきた場合、自分自身が作業しなくてもいい部分を「外注化」して、だんだん規模を大きくできるからです。

最初はぜんぜん収益が上がらなくて、周囲から「バイトしたほうがいいんじゃない?」とバカにされてしまうこともあるでしょう。

ですが、自分の時間の切り売りであるバイトでは到達できない収益までUPできる可能性を、個人事業は秘めているのです。

まとめ:副業で年収1000万円の放射線技師をめざそう

パソコンで副業している放射線技師のイラスト2

まとめです。

放射線技師が年収1000万円をめざすなら「副業」をオススメします!!

年収1000万円を狙いたい放射線技師にとって、

  • かなり抑えられたリスク
  • 将来的に高収入を狙える

を兼ねそろえた「放射線技師+副業」という形態が一番現実的なのではないでしょうか。

生活の安定をキープしたまま、高収入を狙えるのが精神的にもかなりオススメです!

この記事を読んでくださった皆さん、ぜひ一緒に「副業」を通して年収1000万円、めざしましょう!